香川県の小豆島は、穏やかで温暖な気候の瀬戸内海に浮かぶオリーブが有名な県内では一番大きな島です。
平成28年、小豆島の北西部に位置する四海漁協では、島の近海で漁獲されるハモ専用の畜養管理施設を設けて高鮮度・高品質のハモを出荷できるようになりました。
同時に「小豆島島鱧」を商標登録しブランド化。トレードマークは地元学生考案の意匠を採用。四海漁協にとどまらず、小豆島を代表するブランドハモとして、基幹産業化を見据え今後も施設の充実を図っていきます。
「小豆島島鱧®」を
名乗るための
厳しい基準
四海漁協では、高品質な「小豆島島鱧®」を安定して供給するために複数の厳しい基準を自ら設定し厳守しています。これは私たちの大切な独自ブランドの価値を守るためなのはもちろん資源の保護・確保、そして海底の環境を守ることにもつながる将来を見据えた誓いです。
小豆島近海で漁獲されたもの
瀬戸内海は一見穏やかに見えても、非常に潮流が速い海域です。この海域には多くのエビが生息しており、エビの多い海域の魚は甘くなると言われています。小豆島近海で漁獲されるハモは筋肉質で甘い身の上質なハモが育つのです。
重量・サイズ
「300g以上、2kg未満」
将来の貴重なハモの資源を守るため、指定外のサイズのハモについてはアウトサイズとし、水揚げをおこなわず必ず放流します。
曵網時間が1時間程度と短時間であること
通常の底曳網漁法での曵網時間*は2時間~3時間です。しかし、小豆島地区の場合は1時間程度と他の地域に比べ短く、網スレによる魚体の傷を防ぐことができます。キズが少ないことや鬱血(うっけつ)が少ないことにより身質のきれいなハモとなります。
漁獲後に蓄養管理したもの
漁獲されてから温度管理・水質管理のできる専用の蓄養水槽にて品質管理されたハモに限ります。適切な温度管理をおこなうことでストレスを軽減させたハモを出荷できます。ストレスが軽減したハモは落ち着いており、〆た後の死後硬直が遅延できることで鮮度が長持ちします。
鮮度が良く高品質な島鱧を
安定して出荷するために
さらに“手間ひまをかけ厳選する”ことで「小豆島島鱧®」となる
1. 漁業者による選別
・漁獲時によるアウトサイズの放流
・ハモの魚体に傷が付かないよう配慮した操業方法
2. 水揚げ時の選別
・水揚げの際にさらに厳密なアウトサイズの放流
・魚体に傷のあるハモの選別
3. 水温・水質管理を用いた蓄養方法
・水温調整可能な蓄養水槽によりハモのストレスを軽減
・海水濾過装置により水質を管理し環境の良い状態で蓄養
4. 出荷時における選別
・蓄養中に衰弱したハモの選別